強迫性障害について|元町・中華街、石川町の心療内科・精神科|横濱元町メンタルクリニック

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強迫性障害について

強迫性障害について|元町・中華街、石川町の心療内科・精神科|横濱元町メンタルクリニック

2024年9月03

強迫性障害は、実際にはあり得ない状況に対する強い不安、不快感やこだわりによって、日常生活や社会生活に支障が出ます。主な病状は、反復する強迫思考強迫観念強迫行為を認めます。

強迫思考とは、繰り返し苦悩をもたらす無意味な観念が心に浮かび、その思考に抵抗しようとしますが、打ち消すことができません。患者さん自身も不合理で馬鹿げていることは理解していますが、やめられません。このような観念を強迫観念と言います。

例:戸締りなど、自分のしたことに漏れがあったのではないか疑って、その考えが頭からずっと離れない。

強迫行為儀式的行動とは、自分にとって有害な出来事を排除し、安心するために、役に立たないことを何度も繰り返す常同行為のことを言います。

例:戸締りの確認は、一度ならず、何度も何度も確認しないと気がすまない。

主な強迫観念と強迫行為は以下のようなものが挙げられます。

確認強迫戸締り、ガス栓やスイッチを何度も確認する。

不潔恐怖・洗浄強迫汚れや細菌汚染などの恐怖から過剰に手洗い、入浴や洗濯を繰り返し、ドアノブや吊り革など不潔だと思う場所にいっさい手を触れない。

加害恐怖誰かに危害を加えたかもしれないという考えが離れず、新聞やテレビで自分のことが出ていないか確認する。通りすがりの人に危害を加えたかもしれないと言う考えが離れず、その現場にまた戻ってしまう。

不完全恐怖・完全強迫勉強をしている途中で、文字を理解できたか気になり、何度も読み直し勉強が進まない。

縁起強迫不吉な数字を避けるために、儀式的行動を繰り返し、日常生活に支障をきたす

強迫性障害の治療は、薬物療法認知行動療法が基本になります。

強迫性障害の治療の難しい点は、内服をしたから良くなるということではなく、薬物療法で強い不安などの症状を軽減してから、認知行動療法を用いて、精神科医と一緒に患者さん自身が強迫観念をなくしていく、もしくは慣れていく(歪んだ認知を修正していく)必要があり、根気のいる治療となります。

・薬物療法は抗うつ薬であるSSRIなどを使用していきます。

・認知行動療法は曝露反応阻害法などで、不安を感じる場面にわざと自分の身をおき(例:汚いと思うモノを触る)、生活を妨害する行動を行わず(例:手洗いを我慢する)、その行動を行わなくても安全であることを経験し、反復する方法です。

強迫性障害では、患者さんの日常生活、社会生活に支障をきたすだけでなく、一緒に生活している家族や周囲の方も巻き込まれ、支障をきたすことがあります。お困りの方は、一度、専門の精神科の受診をおすすめします。

何かありましたら、横浜市中区の精神科・心療内科である、横濱元町メンタルクリニックにご相談下さい。

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