4月、5月に留意したい、適応障害とは|元町・中華街、石川町の心療内科・精神科|横濱元町メンタルクリニック

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4月、5月に留意したい、適応障害とは

4月、5月に留意したい、適応障害とは|元町・中華街、石川町の心療内科・精神科|横濱元町メンタルクリニック

2025年4月15

4月は新入職、新入学以外にも、仕事の部署異動・新規事業、学校のクラス分け・新しい勉強など、これまでとは違う環境で生活を送ることになる方が多くいると思います。

多くの方は、その環境に慣れるために日々努力をして頑張っていると思われます。但し、新しい環境下をストレスと感じてしまうことで、身体や心に様々な反応が起こる可能性があります。初期症状として、眠れない・食欲がない・起床後の倦怠感を認め、場合によっては動悸・めまい・頭痛・腹痛などの身体化症状を認めることがあるかもしれません。更に状況が悪くなると、出勤できない、登校できないなど日常生活だけでなく社会生活にも影響を及ぼすようになります。そのような症状が続くと、適応障害を考えていく必要があります。

適応障害とは日常生活の中で、何かしらのストレスが原因となって心身に様々な症状が現れて支障をきたす状態をいいます。症状は憂うつ、不安、頭痛、不眠など、さまざまで、仕事や学業などに支障をきたします。子どもでは夜尿症、幼稚な話し方、指しゃぶりなど退行現象を認めることがあります。ストレス因子に対する反応であり、症状はストレスが生じてから1ヶ月以内に出現し、情緒面や行動面で多彩な症状がみられます。
通常、症状は6ヶ月を超えません。うつ病と似たような気分の落ち込みが認められますが、因果関係のはっきりしているストレスがあり、その原因が解決すると症状は次第に改善する点が、うつ病とは異なります。ストレス因子が持続する場合には、症状が長引くこともあり、本人の適応能力の問題だけとは限りません。
どうしても合わない仕事、どうしても合わない人間関係などに悩み、努力はしてみたがどうしようもなかった場合には、気分が落ち込んだり、不安で眠れなかったりすることは、誰でも一度は経験しているかと思います。

ストレスにより、その状態が遷延すると、適応障害になることがあり、どなたにでもなる可能性があるため注意が必要となります。

適応障害の主な症状

  • 気分が落ち込む
  • 不安が強い
  • イライラする
  • 衝動的になってしまう
  • 頭痛
  • 肩がこる
  • めまい
  • 無断欠勤が増える

適応障害の治療

治療として、原因であるストレスを取り除いていきます。例えば、ストレスを与える人から離れるために助けを求める、休職をして職場環境から一度離れるなどがあります。
自分の意志では環境を変えられない場合は、本人がその環境に合わせて、行動や意識を変えて適応する力を高める方法もあります。その場合は、出来事への考え方を修正したり行動の仕方を変えたりして気分のコントールを図る認知行動療法などがあります。
また、抱えている問題やそれによって引き起こされる症状について解決方法を見出していく問題解決療法という方法がとられることもあります。

薬物療法には、各々の症状に対して、睡眠導入剤、抗不安薬や必要に応じて抗うつ薬や抗精神病薬などの向精神薬を使用していきます。
また、適切な休暇を取る、気分転換を心がけてリフレッシュする、相談相手を持つ、一つの人間関係に囚われずさまざまな人との関わりを持つなどのことが有用となります。

ひとりで悩みを抱えずに、日常生活に支障がでるような症状がある場合は、早めに専門の医療機関の受診が大切になります。

当院では、精神科の専門医が診療を行っております。

お困りのことがありましたら、横浜市中区の精神科・心療内科である、横濱元町メンタルクリニックにご相談下さい。

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