不登校について|元町・中華街、石川町の心療内科・精神科|横濱元町メンタルクリニック

〒231-0861横浜市中区元町2丁目99
ジェイプラザ元町2階

045-651-5558

WEB予約
下層メインビジュアル

不登校について

不登校について|元町・中華街、石川町の心療内科・精神科|横濱元町メンタルクリニック

2024年9月19

文部科学省によると、不登校とは「学年中に連続、または断続的に30日以上学校を休んでいる児童や生徒」、「心理的、情緒的、身体的、社会的な理由や背景により学校への通学が困難である児童や生徒」(病気や経済的理由は除く)と定義されています。

日本の不登校状態にある児童生徒数は10年連続で増加しており、小・中学校における不登校児童生徒数は約30万人となり、過去最多人数が不登校の状態にあります。

不登校になったきっかけには、学校内では、いじめ、人間関係、学業不振、進路への不安、クラスやクラブでの不適応などがあります。家庭内では生活環境の急激な変化、親子関係、家庭内不和などがあります。また本人に係る状況では、生活の乱れ、非行、無気力・不安などがあります。

お子さんが不登校となった場合は、その背景にある問題を理解し、適切なサポートや見守りが必要となります。

お子さんが不登校になると、ご家族として心配になるのは当たり前のことです。その際に、“不登校だけを理由に精神科や心療内科を受診させるべきなのか”を判断することは難しいと考えます。

精神科や心療内科を受診する目安として、不登校のお子さんが、不眠、食欲減退、抑うつ状態や頭痛・腹痛・吐き気・めまいなどの身体化の症状を認める場合は、一度専門の医療機関を受診することをお勧めします。受診することで、不登校のお子さんだけでなく、ご家族も不安や悩みを打ち明けることで、これまでの悩みを軽減する効果も期待できます。必要に応じて、漢方薬や抗不安薬、抗うつ薬などの薬物療法を用いることで、症状の改善や期間短縮の手助けになることもあります。但し、不登校のお子さんは、まだ若く、向精神薬のリスクや使用の判断についても問題があることから、ご本人への薬物治療の説明だけではなく、必ず、ご家族への説明・同意を得てお薬を使用していくこととなります。ですので、受診の際は家族の方同伴で受診していただくことになります。

精神科、心療内科を受診する前に、ご家族の方にはいくつか考えていただきたいことがあります。

①不登校のお子さんに医療機関の受診意思がないと、受診すること自体で傷つき、受診が継続されず、家族の思いとは逆に不登校が長引いてしまうことがあります。また、受診したことで、お子さんが落ち込み、不安、罪業感、イライラなどが悪化し、親子の信頼関係に問題が生じる可能性もあります。

②不登校のお子さんに対して、「学校に行くことが当たり前」と言う前提を取り除き、お子さんが何に悩んでいるのかを冷静に判断し、待つことが大切となります。表面的には不登校とは、学校に行けない状態そのものですが、その中身は、学校や家庭での人間関係、自身の体調の問題や将来の不安など、繊細な問題が含まれています。これらの問題を解決するのには長い時間を要するため、待つことが大切となります。

③「過度な期待や過干渉をお子さんにしていないか」「日々のコミュニケーションを通してお子さんのことを理解し、見守りをしているか」について、今一度確認する必要があります。

④学校への復帰を最適解とせずに、他の学習環境や生活様式など、多様な選択肢の中から、お子さんと一緒にベストな選択を考えていくことも大切となります。

“本人のやる気ボタン”は本人にしか押せません。精神科医はあくまで、本人の悩みや不安に対して寄り添い、サポートをしていくことになります。

当院では、児童精神科の専門医(子どものこころ専門医)が診療を行っております。

お困りのことがありましたら、横浜市中区の精神科・心療内科である、横濱元町メンタルクリニックにご相談下さい。

TOP