2024年8月14
当院に受診する患者さんの中には、眠れないことを理由に受診する方がいます。
睡眠障害(不眠症)は精神科の疾患であり、私自身も、患者さんから睡眠についての様子をしっかり聞いた上で、睡眠についてのアドバイスや薬物調整を行っております。
患者さんの中には、睡眠障害(不眠症)は精神科の疾患であることを知らずに、かかりつけの内科の先生から睡眠導入剤など処方してもらっている方がいます。もちろん、患者さん自身も眠れて、納得しているのであれば良いのですが、実は睡眠障害にはいくつかの種類、多様な薬剤選択があることをご存知でしょうか。
寝入りが悪い①入眠障害、夜間に何回も起きてしまう②中途覚醒、夜間一度起きてしまうと眠れない③再入眠困難、朝早く起きてしまう④早朝覚醒、寝ている時間は長いのに寝た感じがしない⑤熟眠障害などがあります。そして、薬物治療には、その状態に合わせた睡眠導入剤が多数あります。
また、睡眠障害(不眠症)では、薬物療法を開始する前に、睡眠衛生がとても重要となります。睡眠衛生については、厚生労働省がとりまとめた「健康づくりのための睡眠指針2014〜睡眠12箇条〜」をご覧になって下さい。
睡眠障害(不眠症)を簡単に考えてしまうと、日常生活や社会生活に影響を及ぼす以外に、実は適応障害やうつ病などの入口に立っていることを見逃している可能性もあります。一度、専門の精神科の受診をおすすめします。
何かありましたら、横浜市中区の精神科・心療内科である、横濱元町メンタルクリニックにご相談下さい。